一般的には固体、液体、気体などの物質がもっている含有水分量を示し、またこれら物質表面に機械的に付着している水分は付着水分、自由水分、湿分などと呼ばれます。
物質、試料に何らかの手段(熱、風、エア)を加えることで、水分の除去を行い乾いた状態を乾燥といい、この乾燥の度合いは残留する付着・含有の水分量を物質、試料の面積・容積・重量で除した指標で示すことが多い。
測定庫内に測定材を投入し、庫内の加熱により測定材が含有、付着する水分を蒸発・乾燥させ、水分の蒸発に伴って変化する容器内の湿度変化をセンサで検出し、マイコン演算にて検出の湿度を水分量に換算して測定結果の水分量(g)を得る。(下記の湿度変化グラフを参照)
上記より算出された水分量と測定材の全表面積で除した単位面積あたりの付着水分量(g/cm2)を求め、この面積あたりの水分量について測定材に付着水分ナシの乾燥状態を乾燥度100%(=0g/cm2)、予め定める基底の付着水分量※1の濡れ状態を乾燥度0%として定義された演算評価を乾燥度とする。
※1:基底の付着水分量とは、測定の対象材(金属、非金属あるいはその他の材料)によって最低の乾燥状態(=濡れ状態)を単位面積あたりの付着水分量で定義するもの。